メタリックドイツ落葉 (Metallic-doitsu-ochiba)
全身が光り輝き,うろこがほとんどなく,地肌が露呈しているもののうち,落ち葉しぐれの外観上の特性を有するもの。背部全体が銀色に光り輝く。
九紋竜 (Kumonryu)
うろこをほとんどもたない「ドイツ鯉」の特徴を持ち、体全体の白色と強烈な黒の色彩をもつ品種になります。「昭和三色」などの写り墨とは違い、「黒い雲が体中から自在に湧き昇ったような模様」が特徴になります。竜が雲となって空に登る伝説から「九紋竜(くもんりゅう)」と名付けられ、赤い模様が入ると「紅九紋竜」と呼ばれます。
墨模様がとても変化しやすく、高水温時には白色模様の中に沈み、低水温時では湧き出てくる特徴があるため、模様の変化を楽しめる品種とも言えます。
- JAS番号2010 九紋竜
- 元は黒地であって,成長の過程で白い部分が増えることにより,全身に黒い雲のような模様が浮き出たように見えるものであって,ドイツ鯉の外観上の特性を有するもの。環境の変化によって短期間のうちに黒い雲のような模様が頻繁に変化することがある。
ドイツ鯉 (Doitsugoi)
ドイツ等において食用目的で品種改良されたうろこがほとんどない鯉と、日本の錦鯉を交配させ生まれた品種になります。背中と両側面の大きなうろこ以外は、ほとんどうろこを持たず、地肌が露呈しています。「ドイツ紅白」「ドイツ大正三色」「ドイツ昭和三色」などの品種があり、このドイツ鯉の出現によって錦鯉の種類は倍増したと言われています。
和鯉に比べ色彩が明るく、鮮やかに見えるのが特徴です。また、地肌の色と模様の境目(キワ)がはっきりとしているものが良いとされています。
- JAS番号2011 ドイツ鯉
- 全身にうろこがほとんどなく,地肌が露呈しているもの。
ドイツ大和錦(平成錦) (Doitsu-yamatonishiki)
全身にうろこがほとんどなく,地肌が露呈しているもののうち,全身が光り輝き,大正三色の外観状の特性を有するもの。平成錦とも呼ばれる。
秋翠 (Shusui)
「秋翠」は「浅黄」にドイツ鯉を交配して生み出された品種です。ドイツ鯉の『錦鯉化』の第一号として、秋山吉五郎氏によって東京で初めて作られました。作出者の一字と、ブルーの地体から連想して「秋翠」と名付けられました。赤い模様が丸く連続しているものを「花秋翠」、体全体が赤く覆われたものを「緋秋翠(ひじゅうすい)」と呼びます。
体のブルーと背筋にある大きなうろこ(鬼鱗(おにごけ))の並びが重要で、うろこの乱れや大きさの不揃いがないこと。また、頭部は黒っぽく濁らずきれいな白色や飴色をしていて、赤い模様は腹・ヒレ・両ほほにバランスよく配置されたものが良いとされています。
- JAS番号2017 秋翠
- 浅黄のうち,ドイツ鯉の外観上の特性を有するもの。