病気の種類と治療方法

[錦鯉魚病の手引き] [前項] [次項]
赤色細胞腫瘍

発生状況
いつごろから発生しているのか明かではないが、近年になって問題化した。 3歳以上の成魚の緋盤に限って発現するが致死性はない。このため魚病被害として数字にあらわれないが観賞価値に損害をあたえている。 病気との認識のない地域もあるが、解明しなければならない魚病である。
原因と症状
ウイルス説・環境説・餌料説など考えられているが不明である。
腫瘍は体表にだけ形成され、緋盤には次々と転位するが、その他の臓器には転位しない。
診断
緋盤部に赤黄色ないし暗黄色のさわるとやや軟らかいものが形成されていれば本病が疑わしい。
眼球の上にでき易く、さらに進行すると眼球全体を覆い、しだいに隆起してくる。
対策
決めてとなる対策はない。治療法はメスで患部を切除するしかない、再発すれば再度行う。

[錦鯉魚病の手引き] [前項] [次項]