病気の種類と治療方法

[錦鯉魚病の手引き] [前項] [次項]
乳頭種症(仮称)

発生状況
低温期に限って発生する。当歳魚を除く全ての品種で発病するが、特に浅黄ゴイで発病し易い。
{品種的に、浅黄・光り無地ものなどで多く多く見られる。}
原因と症状
病患部からウイルスが検出されており、これによるものと考えられる。
病魚はヒレ・体表に淡白色ないし淡桃色の大地状あるいは円形のやや硬い隆起物が形成される。 これは体表が肥厚したものである。ただし、魚はこのために死ぬことはないし、 摂餌・遊泳などは健康魚と変わりない。
伝染性はある。
診断
低水温期にヒレ・体表にイボ状の隆起物があれば本病と疑ってよい。
対策
患部をメスなどて切除したのでは、すぐ再生することが多いし、 傷口が細菌やカビなどの二次感染の場合となりやすい。
このウイルスは高水温で活動が鈍くなるらしく、病魚を20~25℃で飼育すると、 乳頭腫は1週間程度できれいに自然治癒する。しかも高水温飼育期間が長い程、 再発する危険性は減少する。

[錦鯉魚病の手引き] [前項] [次項]