病気の種類と治療方法

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胞子虫症

発生状況
多発はしていない。

原因と症状
胞子虫がエラや体表またわ内臓器官に内部から入り込んで胞子虫が増殖するための袋(胞子のう)を作ることによっておこる魚病。 胞子のうの大きさは直径1mm以下から数mmに達するものまであり、大きいほど魚に与える危害も大きい。
エラに胞子のうが形成されると圧迫され正常な呼吸作用が阻害される。
時間がたてば成熟した胞子虫が胞子のうから脱落し、それまで魚が生きていれば直ちに治癒する。
診断
疑わしい部位を切りとり顕微鏡で観察する(100~200倍くらい)。虫は小さく”まがたま”状でくるくる回転していることで確認すればよい。
対策
感染している時は薬剤による駆除は不可能、虫が成熟し魚から離れた時にはホルマリン(0.1%で有効、0.01%で無効、但し魚は耐えられない)で駆除する。
発生したら他へ伝染しないよう魚を隔離し、胞子が脱落するのを待つ。


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