病気の種類と治療方法
[錦鯉魚病の手引き]
[前項]
[次項]
ツリガネムシ症
- 発生状況
-
水温12℃以上の高水温時に発生・蔓延しやすい。
大型魚も発症しなかなか治癒しにくく観賞魚では重要な魚病となっている。
- 原因と症状
- ツリガネムシが魚のウロコを浸触・付着し、そこが虫の増殖の場となっておこる病気。
虫は水中の浮遊物や細菌を栄養として取り込み魚に直接損害を与えないようであるが、
やはり病原細菌やカビなどの二次感染のひきがねとなり得るし観賞価値を大きく損なう。
治癒してもウロコの変形したままになることが多い。
- 診断
- 肉眼でウロコに付着する米粒大の虫の集落で診断してもよいが、
ミズカビとまちがうところもあるので正確に診断するには患部を切り取り顕微鏡で観察する。
- 対策
- 決めてとなる対策は今のところないが薬剤の反復使用を推す。
薬剤名 | 使用量 | 使用法 |
ホルマリン | 20~25cc/t | まきっぱなし |
マラカイドグリーン | 0.1~0.2g/t | まきっぱなし |
マゾテン | 0.2~0.5g/t | まきっぱなし |
メチレンブルー | 1.0~2.0g/t | まきっぱなし |
食塩 | 20Kg/t | 10分間 |
- これらの薬剤をいくつか組み合わせで薬浴を行っている。
また、患部から細菌などの二次感染を防ぐためエルバジュを5~10g/t入れることもある。
[錦鯉魚病の手引き]
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